声楽編⑤一流の脱力の仕方

「力を抜いて~」なんて

スポーツでも武道でもバレエでもヨガでも

どのジャンルでも共通して言われることです

 

力を抜くというのは、単に身体をぐにゃぐにゃに

することではなく、動く上で身体の状態を最適化すること

だと私は思っております

 

「おきあがりこぼし」→Iラインバランス

「やじろべえ」→Aラインバランス

 

前回のブログで書かせて頂きました

2種類のバランスのとり方ですが、

 

Iラインバランスは、重心が身体の真下にありますので

「手」は必要なく力みにくいバランスのとり方になります

 

Aラインバランスは、重心が外にありますので

やじろべえのようにバランスをとるのに

「手」が必要になり、バランスをとる際力みやすくなります

 

Aラインバランスの人に「力を抜いて」といっても

そもそも身体が手を広げた状態ありきで

プログラムされているので、一瞬力が抜けたとしても

次の動作を行う時にはもう力んでいると思います

 

Aラインバランスの方は「腕が張っている」ことが多く

首から腕が「1つのユニット」を形成するようにセットで

張っています。

 

腕の張りをとってあげないと

脱力できないケースが多いです。

 

ちなみに一流のT先生の首も腕も

みさせてもらいましたが、

筋肉の弾性、可動範囲ともに

最高レベルでした~

 

さすがです~☆

 

声楽家は「声門閉鎖」

ちゃんとできるかどうか

これも一流の条件のようです

 

*これはテノール歌手のお客様を

診るようになってから知りました

 

できないと息がもれるような

声になってしまい、通らない

声になってしまいます

医学書院「標準生理学」より

 

声門については

かなり面白いので

 

今後もっと詳しくブログに

書きたいと思っておりますが

 

今回声門についてお伝えしたいのは

脱力がうまくできないと

声門閉鎖は完成しないということです

 

声帯というのは左右あり

肺からの呼気で高速振動して

声の音源になります

 

その数

1秒間に数百回!

 

声帯と声帯の間を声門といい

声帯同士が擦れ合い振動する

ことで「声」になります

 

吸った息で声門は開き

はいた息で声門は閉じます

 

息がはききれないと

声門は閉じきれません

 

首や肩周りの筋肉は

「呼吸補助筋」と呼ばれ

吸う息をサポートします

 

「呼吸補助筋」がいつも

張っているという状態って

どんな状態だと思いますか?

 

ちょっと「吸った状態」で

姿勢が形状記憶されてい

ということなんです

 

つまり、しっかりはける状態を

作れないので声門は閉じきれません

 

脱力できないと

声門閉鎖は完成しないんです

 

脱力というのは、武道においては達人クラス

スポーツ界のトップアスリートでも

難しいことです

 

なのでテクニックだけの練習では当然

到達することは難しく、

 

私は身体を本気で作っていくことが大切

だと思っております

 

逆に身体作りを優先することで

テクニックの習得を何倍も早めることが

できるんじゃないかと思います

 

頑張っている人に意図した結果を手にして

頂きたい!ぜひそんな人にこの情報が

届きますように☆

 

ではまた次回☆

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年02月27日